1997年11月5日〜8日までの4日間、フィレンツェの次に滞在しました。フィレンツェからは電車で約1時間弱で到着。ここに来た目的は、ほとんどモデナのフェラーリ美術館に行くためだったんですけど、様々な時代の様式で作られたポルティコ(柱廊)の建物が建ち並ぶ独特の雰囲気でなかなか良い街でしたよ。しかし、ずっと天気が優れなかったのが残念でしたね。ここも小さな街なので歩いて回れてしまいます。

ここボローニャで是非体験してもらいたいのは、アシネッリの塔ですね。内部は階段になっていて一番上まで上れるんですが、この階段が全て木製で踏みしめるごとにギシギシと音を立てるので、かなり不気味なんですよ。しかもそれが498段もあって、最上部は地上約100mにもなります。ここからは街を一望できるので気持イイですよ。その隣にかろうじて建っているガリセンダの塔は、3m以上傾いているらしく、今にも倒れそうで迫力ありますよ!
あと、探索中にフラッと寄った教会ではミサが行われていて、生のパイプオルガンの演奏を聴くことができました。思えばパイプオルガンの演奏って聞いたことがなかったんですけど、めちゃくちゃ音が綺麗で結構な音量なのでスゴイ迫力で感動してしまいました。
美術館では、国立絵画館よりも市庁舎の3階にある市美術コレクションの方が、結構いいなと思える絵画がありました。
それから、ほとんど肝心な部分が未完成ですがサン・ペトロニオ教会は、バチカンのドゥオーモにも引けを取らないほどの大規模なもので、その空間の大きさに圧倒されてしまいます。

食事はガイドブックに載っていた『モンテグラッパ・ダ・ネッロ』というお店に入ってみました。料理もこれまたガイドブックお奨めの、キノコのリゾットとボローニャ風カツレツを注文してみました。リゾットは米の種類が日本のものと全然違うので、ちょっと違和感がありましたけど、イナカっぽい素朴な味で美味しかったですね。カツレツの方も豚のカツに生ハムをくるんで、チーズベースのソースがかかっているという結構濃厚な料理でしたけど、これもなつかしい感じのする料理で美味しかったですよ。
あとはスパゲッティ・ボンゴレやカラマリフリッティ(イカの唐揚げ)、スパゲッティ・ペペロンチーノなどを他のお店で食べましたけど、どこもスゴイ美味しかったです。
ガイドブックによるとここボローニャは食通の天国でもあるらしいので、食には困らないでしょうね。


・ポストカード・
ガリセンダとアシネッリ、
2つの塔の写真です。


・おいおい大丈夫?・
ガリセンダの塔の方は随分と
傾いてしまっています。


・498段…・
アシネッリの塔の内部は木製の
階段で、ギシギシと軋みます。


・ポルティコ(柱廊)の街・
様々な様式の入り交じった
柱廊の建物が建ち並ぶ街です。
 


・ミックス・
完成まで300年かかったため、建物の
左側、右側、玄関で様式の違います。
ボローニャの芸術が凝縮されています。


・未完の傑作・
このサン・ペトロニオ教会が
完成すれば、イタリア随一の
大聖堂になったほどの規模です。


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